進化版内装用塗り壁材
F-Wallゼオ(エフ・ウォールゼオ)
■F-wallゼオ(エフ-ウォールゼオ)への進化
前途の『F-wall』を基本ベースに、2011年に入り、数年前より思考していた『ゼオライト』を今回、骨材として加えることにより、品質・性能、更に作業性のアップになりました。阿寒貝化石とゼオライトはとても相性が良いようで、十分満足いただける製品となっています。
■ゼオライトとは?
ゼオライトとはギリシャ語の「沸騰する石」に由来し、別名「沸石」といわれる天然鉱石です。ご存知のように、今般セシウムを吸着すると言われ脚光をあびていますが、農業分野においては阿寒貝化石同様、土壌改良剤として使用されています。またペットの砂・アルカリイオン浄水器・タバコの消臭剤として使用されています。
■補足
今回、「十勝産ゼオライトを使用することにより、『地産地消』『地材地消』度がアップすることができたと思います。自らの足下にはまだまだ『未利用資源』があることをつくづく思い知らされました。今後も尚いっそう地場産品を組み合わせた製品開発に励みたいと考えています。皆様のご指導、ご意見のほどよろしくお願いいたします。
■農業王国・十勝の鉱物資源ゼオライト
「とかちゼオライト」の起源は、戦前の水銀の採掘に始まります。採掘場所は帯広から北へ40キロの上士幌町勢多地区の勢多山の麓です。「セタ」とはアイヌ語で「セタ・アン:狼・居る」という意味とか。水銀の用途は、火薬の起爆剤、艦艇の塗料、コンパスと軍需用だったようですね。水銀発掘は北見地区のイトムカ鉱山が有名ですのでお調べ下さい。戦後は「カリオン」の採掘が、昭和27年から45年迄行われ、昭和59年より「ゼオライト」の採掘へと変遷し、現在に至っています。
主に土壌改良剤として全国に知れ渡っていますが、業界が違うとなかなか馴染みが薄いのが現実ですが,自らの足元にはまだまだ業界の垣根を越えて存在価値のある未利用資源が存在しています。今回当社では、そんなゼオライトを、阿寒の『貝化石』とうまくコラボレーションさせ、より施工性・品質の安定化を計りました。「地産地消」は「知産知承」につながります。そして、「先人の教えを後世に残す努力をする」が、今後のキーワードと考える次第です。
参考資料(右写真)
問合せは上士幌町教育委員会へ |